私は夫の浮気を許してはいません。
しかし、乗り越えることはできました。
許すことと乗り越えることを一緒だと考えてしまいがちですが、私は違うと思っています。
夫の浮気はトラウマであり、今でもフラッシュバックが起こることがあります。
でも、立ち止まってはいません。
少しづつでも前に進んでいます。
私たちサレ妻に大切なこと、それは前に進むということ。
つまり、浮気・不倫という弊害の結末が「再構築」であろうと「離婚」であろうと、どちらでも良いわけです。
どちらを選択したとしても、あとは自分の幸せに向かって未来を想像していけるかどうか。
浮気・不倫を乗り越えるということ
以前の私はこれといって欲のない人間でした。
不幸が起こらず、ただ毎日を家族幸せに過ごせればいい、そう思っていました。
それがが悪いわけではありません。現に今も、この基本のスタイルは変わっていません。
しかし、夫の裏切りによって、私は自分の人生に疑問を持つようになりました。
「わたしの人生って一体何なんだろう・・・」と。
いつの間にか、家族の幸せが自分の人生の幸せのすべてになっていました。
夫がいるから私は幸せ・・・?子供がいるから私は幸せ・・・?じゃあ、それがなくなっちゃたら私どうなるの?!
そして実際に夫の不倫に直面し、私はすべてが奪われたような、まるでもう人生が終わったような気がしました。
私は家族での幸せを望むばかりに、逆に「夫」「子供」「夫婦」「家族」というものに執着(固執)しすぎていたのかもしれません。
夫に不倫相手と別れてもらうことが乗り越えることでもなく、
二度と浮気させないよう拘束することが乗り越えることでもなく、
子供がいるから乗り越えられるわけでもなく、
夫が毎日愛していると言うことで乗り越えられるわけでもありません。
決して誰かがあなたを乗り越えさせてくれるわけではないのです。
浮気を乗り超えること、それは自分の人生を生きるということ。
「わたしって一体何なんだろう・・・」、その答えを自分自身で見つけ出さなければなりません。
私は価値のある人間なのだと、自分で思えるようにならなければなりません。
誰かが何かをしてくれたから、あなたが幸せになるのではなくて、あなたの存在が幸せそのものであって、あなたがいるからみんな幸せなのだと理解できるようにならなければなりません。
夫や子どもや家族や親に依存しない、裸の自分の人生をもう一度作り上げていくことこそが、浮気に左右されない、本当の意味で乗り越えるということなのです。
浮気・不倫を許すということ
相手を許す
では、浮気を許すということはどういうことなのでしょうか?
浮気許すこと、それは「なかったことにする」「もういいよ」ということだと、私は解釈しています。
もしあなたが夫の裏切りを許すと決めたのならば、もう二度と浮気を蒸し返してはいけません。
その覚悟をもって、初めて出会ったあの日に戻り、もう一度夫婦をやり直していってください。
許すと覚悟を決めたあなたは、本当に強くて優しい方です。
自分を許す
夫が許せないあなたも、もう自分を責めなくて良いのです。
苦しんでいる自分自身を許してあげましょう。
心に張り付いている苦しみから、自分を解放し自由にしてあげてください。
体が怪我した時には、どこをどう治せば良いか記させているのに、心が怪我した時の説明書ってないですよね。
それほど、難しい治療ということなんです。
でも原理は一緒。
・カチカチに凝り固まっているときは、伸ばす、緩める。
→これには深呼吸が適しています。慢性的に憎しみ悲しみが凝り固まっているときには、まず深呼吸をしましょう。
ヨガで実際に体を動かすのもおすすめです。
・痛みを感じるときは、和らげる薬を塗る。
→これには、全く関係のない楽しいこと、好きなことを自由にしてみましょう。
もう一つは荒療治になりますが、他の方の浮気・不倫ネタを探してみます。
正直、中にはあなたよりもひどい体験をされている方もいらっしゃいます。それを見て一時的でも痛みの焦点をずらしましょう。
乗り越えるために大切な3つの心構え
1、素直になること
あなたがこんなにも苦しんでいるのはなぜなのでしょう。
それは、夫を愛しているからではないですか・・・?
浮気されて、それでも愛しているってなかなか認めにくいものだけれど、素直になりましょう。
許せないのに許す妻を演じるのもやめましょう。
ほしいものは何ですか?嫌なものは何ですか?やってみたかったことはありますか?言ってやりたい言葉はありますか?どのように扱ってもらいたいですか?
これからどのように生きていきたいですか?
できる限り、心に余計な不純物を付けないようシンプルを心がけてください。
2、自分を知ること(認めること)
夫の裏切りにあっても、簡単に許せる人もいれば、許せない人もいます。
世の中では、許せる妻を賢いできた妻としているけれど、私はそんな風に思いません。
人はそれぞれ特性があって、それは良い悪いと判断するのものではないからです。
許せないということもまた、“愛情深い”というあなたの特性(長所)ゆえなのです。
自分にどういう特性があるかを知り、自分でそれを認めてあげましょう。
3、相手を理解しようとすること(認めてあげること)
夫と自分が違う人間だと理解してください。
夫がいけないことをしたのは確かですが、夫の言い分も可能な限り理解するよう努めてみて下さい。
世の中には自分の想像を超える超人・変人がいるものです。
1年半前の我が夫はまさにサイコパスで、私は夫の言っていることことが全く理解できませんでした。
「あなたはおかしい!」そう切り捨てました。あまりにも私の常識をかけ離れていたから。
でも徐々にこう変わっていきます。
「こういう人もいるんだろうなぁ」
夫もまた私を理解できずにいました。
でも、徐々にこう変わっていきます。
「君だったら・・・」「君はこういう人だから・・・」
これは結構大事であります!!!
許す必要はありません、ただ認めてあげること。
理解する(認める)ことと許すこともまた違うわけです。
この3つの心構えはとても大切です!
少しずつで良いので、できるよう意識していきましょう。
今すぐにどうこうなるわけではないけれど、いつかこれが実を結び、3歩進んで2歩下がるように、浮気されたことを考えるより今の幸せを考える時間の方が増えていきます。
そうやって、浮気に負けない、左右されない本来の輝くあなたに戻っていくのです。