浮気発覚から1年6カ月後の『きょうのおっと』を紹介。

 

クリスマスイブの日、少しだけ仕事があるから会社に行ってくると言って出かけた夫。

でも帰ってきたのは、もう夕方。。。

(いつまでいんねん!)

 

私が楽しみにしてる日に限っていつもこう。

少しイラっとしてる私。

 

今までは「こんなこと言ったら嫌がられる」とか「良き妻はこう言わない」とか色々考えて遠慮して、言いたいこともグッと我慢してた。

 

でも、今の私は強いのだ!

「ねーねー、なんでこんない遅いのよー!すぐって言ったでしょ!」

 

言える!!!

言いたいことが言える喜び。

いや、違う。

言いたいことを言っても、受け止めてもらえるこの喜びだ!

 

 

以前の夫だったら、仕事から帰って私がこんなふうにブーブー言ったら、キレていただろう。

しかし、うちの夫は騒ぎ立てたりはしない。

とてもだ。

 

見下すようなその目は血が通っていなみたいに冷たく、低い声、声のトーンも変わらない。

「ねー、いい加減にしてくれる。」ドアをバタン!

はい、

 

この手の男は本当に恐ろしい。

歩みよろう、解決していこうなんてこれっぽっちも思っていない。

嫌なものは、とりあえず俺の前から消えてくれ、というスタイルだ。

 

そして、夫と真逆の(良い意味でも悪い意味でも)私には、感情的に怒られるよりもこの冷酷な態度が何より辛いのである。

 

 

その夫が今ではこう言う。

私「ねーねー、なんでこんない遅いのよー!すぐって言ったでしょ!」

夫「ごめん、本当にごめん!君がこういうイベントを大切にしているって分かってる。でも聞いて。」

 

この一文だけ聞いても同一人物だとは思えない。

 

そして、次のように続く。

 

「実は結婚指輪を買っていたんだ。」

 

実は夫は、結婚指輪を二度もなくしている。

指輪をはずし、独身だと嘘をつき女性たちを騙してきたからだ。

今後のことを考えたら、本来なら、指輪なんて付けないほうが都合が良いはずだ。

 

その夫が、自ら結婚指輪を買ってきたのだ!

 

私「指輪なんて付けたくないはずじゃない?」

夫「今は付けたいと思ってる。結婚してる証がほしいんだ。

 

嘘つき夫の言うことだ、ほんとかウソか分からない。

でも、あれから仕事するときもお風呂に入るときも眠るときも肌身離さず付けている。

それが今のリアルな真実。

 

指輪なんて付けたら大変だよ。

既婚者だとバレちゃうよ。

また付けたり外したり面倒だよ。

 

でもその面倒を買って出るなんて、、、

夫くん、そんなこと言われたら、今日は遅くなったこと、許すしかないではないか。。

 

そして、この話にはまだ続きがある・・・

 

実は夫の浮気発覚後すぐ、私はなくしたとされる指輪を見つけていたのだ。

でも、言わなかった・・・。

 

指輪をつけたまま(既婚者だと承知させた上で)遊ぶ男性もいる。

この場合、多少なりとも妻としての立場が守られる気がする。

(僕には大切な家族がいるよ、それでも良ければ・・・的な)

 

だが、夫は独身だと嘘をつき、そのために指輪を外した。

その瞬間私は、「夫にとっては邪魔でいらない存在」なわけだ。

 

わたしって一体なんなんだろう・・・

 

悲しかった!悔しかった!

 

妻のプライド、はたまた女のプライドなのか。

 

今更、「見つかったからつけて」なんて言う気はなかった。

私がいない方が良いと望んで外した指輪。

「二度と身に着けなくていい!」、そう思ってた。

 

 

でも、浮気発覚から1年6カ月目のクリスマスイブの日に、

自らの意思で結婚指輪を付けたいと買ってきた夫

その時私は初めて、実は指輪を見つけていたことを告げた。

 

前の指輪よりは安かったとはいえ、買ってきた指輪が無駄になってしまうことに夫はショックがっていたが、

「でもやっぱりこっちの指輪がいい!」

そういって今は毎日つけている。

(ちなみに買った指輪は返品ができた。今回は特例らしい。)

 

もう一度この結婚指輪をつけるときがくるなんて、思いもしなかった・・・

 

もしかしたら、もう一度結婚したあの日からやり直せってことなのかなぁ、とロマンチストな私は思うのであった。

 

「meant to be・・・」 

私たちの指輪にはこんな言葉が刻まれている。

 

わたしは、もう一度やり直すことが運命だったって思いたい。